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2010年04月28日

組織の弊害①

組織とは、
目的を共有する人が集まることで
1+1⇒2以上の相乗効果を生み出すことを狙ったものだが、
現実的には、むしろ組織の「弊害」に直面することが多いのではないか。

例えば、
一個人としては「良い人」であるはずなのに、
組織内の立場に立つと、変に自己主張したり自己保身に走ったりして、
存在自体が問題になる人に出くわしたりする。

それは、組織そのものに、
「人の立場や役割を定義する」ドライブが働くため、
どうしてもそういった弊害が発生する。


我々が認識しておくべきこととして、

「組織とは決して万能ではなく、場合によっては 1+1<2 となることがありうる」

そして、

「組織は、作ったときから陳腐化が始まる」

ということ。


組織とはそもそも、
オペレーションや意思決定を効率化するために設計される。
そして多くの場合、既存の業務遂行を前提とした設計がなされる。

同じ経営環境が将来も続くのであれば問題ないが、
外部の環境変化に応じて、
組織も対応していかなければならない。

しかしながら、
一度作った組織は、
人の役割やオペレーションに関する変化を拒絶する力が働く。

つまり、よく言われる「官僚化」が起こり、
環境変化に対応した組織内の変革を妨害することになる。


これは、組織内の構成員一人ひとりの問題ではなく、
組織が持つ特性、つまり、

「過去への過剰適応が、現在および将来の環境との乖離を招く」

という傾向によるものである。


組織を設計したり、運営したりす人達には、
この組織本来が持つ特性を踏まえたうえで、
それをどう打ち消すか?クリアするか?という命題が課されているのである。


その他、組織化により起こりうる弊害を、順次ピックアップしてみる。


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