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Posted by 京つう運営事務局 at

2010年10月05日

話に臨場感を持たせる

臨場感を持たせるとは、
「まるで、その現場を目撃している、あるいは自分が体験しているかのような心理状態にさせる」
ということです。

そのためによく用いられるのが、

「落語のような会話形式」

です。

ご存知のように、落語は複数の登場人物の会話形式で1人のスピーカーが話しますが、
それと同じようなことをするのです。

例えば、
「その時、山田さんは私にこういう風に言いました。『佐藤さん、やっぱり●●は本当に難しいですねぇ』」

というように、実際にあった会話のワンシーンを再現します。

単純なことですが、それにより聞き手は、スピーカーの解釈を通して事実を知らされるのでなく、自身が直接その事実を見聞きしたかのように捉えることができます。

単に事実を知らせるだけなら、
「山田さんは●●の難しさを強調していました」
と応えるだけですが、それでは味気ないでしょう。

また、会話形式をはさむことで、話の調子に変化がもたらされ、聞き手を話に引き込む効果もあります。



もう一つ、臨場感を持たせる方法は、

「擬音語・擬態語を使う」ことです。


「その時、目の前がパッと開けて、・・・」

「ゴーッ、という地響きのような音がして・・・」

など、の擬態語・擬音語を入れることで、
話にリズムが生まれ、
聞き手が状況に対するイメージを膨らませるのに一役買います。


スピーカー自身は、自らが体験したことをある程度の興奮を持って受け止め、
だからこそそれをスピーチで話すわけですが、
人は立場が違うため、自分が感じた興奮も、案外人には伝わらないものです。

そのことを肝に銘じ、聞き手に伝えるための味付けを、自分なりに工夫する必要があるのです。

  


Posted by とん at 00:25Comments(0)スピーチでの話し方

2010年10月03日

眼力(めぢから)を使う

何事においても、視線の強さというのは、相手に与える影響力・説得力につながります。

日経スポーツ欄に、「チェンジアップ」というコラムで豊田泰光さんが連載されてますが、
その中にこんな話がありました。

昔、西鉄ライオンズに「バントの名手」と言われる選手がいて、
必ずランナーを進めたいときには代打で起用されていた。
相手チームは当然バントを警戒して、ファースト・サードは前に突っ込んでくるが、
それでも事も無げにバントを成功させる。

そのコツを本人に聞いたところ、それは「目力」にあると。
突っ込もうとする内野手を一旦ジロリとにらみつけることで、
その足を止めることができるという。



視線の強さは、その人の意思の強さや自信を如実に表します。

スピーチの場でも、視線を説得力を高める武器として使うべきです。

まずは、

『視線の置き方・動かし方』

ですが、

ベストなのは、スピーチの中で、聞き手一人ずつ1回以上は視線を合わせることです。
人数が多いとできませんが、10名以下であれば意識すればできます。

あまりじろじろと、5秒も10秒も見つめ続けると違和感が出ますので、
ある程度さらっと視線を流していきます。


聞き手が多い場合には、全員に目配りするのが難しく、
あまりそこに意識を取られすぎてもいけませんので、
簡単にできる

「3点法」

をご紹介します。

正面、および左右両翼に1人ずつ、計3名ターゲットとなる聴衆を決めておきます。
定期的に視点をそこに移動しておけば、
だいたいその周囲にいる人も「自分に話しかけている」ように感じ、
話に引き込むことが出来ます。

3点を意識しないと、結果的に会場の片側だけとか、前の席だけを見て話していたということになりがちです。

ターゲットを決める際には、じっとこちらを見ながら話を聞いてくれたり、うなづいてくれるような人を選びます。

その人と視線を合わせることで、こちらの気分も盛り上がるという効果もあります。



あとは、「目線の強さ」も意識します。

どうしても自信がないと、視線は移動させているのですが「伏目がち」になり、
せっかくの意図・メッセージが伝わりません。

少し目線を上げ、眼を見開くように意識することで、
相手側に与える目線を強くすることができます。


  


Posted by とん at 07:36Comments(0)スピーチでの話し方

2010年10月01日

スピーチ原稿の覚え方

せっかく時間をかけて準備したスピーチ原稿も、
本番で前に立った瞬間、緊張で頭が真っ白に・・・
なんていう経験をされた方も多いのではないでしょうか?(私もやってます)

そんな状況を招かないために、あれこれと対策を打ちますが、
その中で陥りがちなパターンをお教えします。


ダメなパターン1.一字一句暗記する

原稿を一字一句、入念に暗記し、暗唱できる状態までにする人がいます。
しかし、ここでのリスクは、融通が利かないために、
1箇所でも詰まってしまうと前に進めなくなってしまいます。
また、その暗記にかける時間も膨大でもったいないです。


ダメなパターン2.メモを見ながらしゃべる

それならと、最初からメモを手元において、スピーチをする人もいます。
しかし、それは「官僚が作った作文を読むだけの国会答弁」のようなもので、
スピーカーの想い・熱意が、聞き手には伝わりません。



覚えるポイント1.ブロックで覚える

話の構成をブロックに分け、

1.最近新聞で読んだ○○の記事
2.仕事で直面した●●のケースについて
3.先輩からのアドバイス「・・・・」
4.結論として、××における対処方法

というように、大見出しと話す順番だけをしっかりと頭に入れておきます。


覚えるポイント2.キーワードを覚える

その上で、各ブロックにおいて言いたいこと、言い逃したくないこと
を「キーワード」を軸に覚えておきます。
特に、「固有名詞」と「数字」を、
はっきりと迷わず伝えることで、
話にメリハリがつき、説得力が増します。


覚えるポイント3.つなぎの言葉を覚える

準備において、
「1人ロープレにより、言葉のつなぎのスムーズさをチェックする」
という記事を書きましたが、
ブロックごとのつなぎがスムーズにいかないと、
聞き手の理解に支障を来たすので、
つなぎの言葉もしっかりと頭に入れます。


以上1.2.3のポイントだけをしっかりと頭に入れておき、
あとの部分は、聞き手の反応などに応じ、
自然な言葉を使って話せればベストです。

  


Posted by とん at 07:03Comments(0)スピーチでの話し方

2010年09月29日

聞き手の思考スピードに合わせる(コントロールする)

スピーチでありがちなのは、

・緊張して早口になってしまう

か、

・準備した内容を時間内に詰め込もうとして早口になってしまう

というパターンです。


話すスピードが遅すぎて不快感を与えるというのはあまりなく、
どちらかというと、早口になり、聞き手の理解が追いつかないことが多いですね。

しかし、一概に話すスピードが速いと駄目、遅いほうが良い といえるものでもなく、

テーマに書いたように、

「聞き手の思考スピード」

つまり、

「聞き手が理解・吸収できるスピード」

で話すのがベストです。

ここでは、コツを3つお伝えします。


1.聞き手の思考スイッチを入れる

言いかえると、「聞き手に自分の頭で考えさせるきっかけを与える」ことです。

それに最も効果的なのは、

「質問すること」

です。

例えば、

「皆さんには、●●の経験は無いでしょうか?」

「○○の作家の本を読んだことがある人はいらっしゃいますか?」

という様に、簡単な質問を冒頭で投げることで、

「さて、自分はどうだったかな?」

と考えて始めてもらうのです。


2. 聞き手の予備知識の量に配慮する

話そうとするテーマに関して、聞き手がどの程度の予備情報を持っているかを推し量ります。

例えば、社内の誰もが知っているお客様についての話をするのであれば、
改めてそのお客様に関しての説明をだらだら続けてしまうと、
聞き手としては「もう分かってるから次に進んでよ!」と内心思ってしまいます。

逆に、ほとんどの人が知らないことについて話すのであれば、
ある程度の情報を入れた上でないと、聞き手は話に入ってきません。
人間、分からないことがあるとその先に思考が進まないものです。



3. 間(ま)をとる ~沈黙は雄弁なり~

まったく隙間を与えずしゃべり続けられると、聞いていて疲れます。

逆に話の節目節目で、間(ま)をとることを意識します。

頭の中で、「1、2,3」と数えるように。


その間(ま)において、聞き手は勝手に、
それまでの話を自分の頭の中で整理し、解釈を加えようとします。

沈黙を与えることで、逆に聞き手の中で話を深めることができるのです。

また、間(ま)は、次の言葉に対する期待感を高める効果も期待できます。

2,3秒沈黙が続くと、聞き手は次の言葉を待つことに神経を集中させるようになります。


以上のように、まずは聞き手の思考スピードにあわせてあげることが必要であり、

また一方で、

聞き手の思考スピードを意図的にコントロールする力を、
スピーカーは持つことができるのです。

  


Posted by とん at 22:49Comments(0)スピーチでの話し方

2010年09月25日

前置き・言い訳をしない

皆さんは、宴席のスピーチなどで、

「いやあ~、私なんかがお話しさせていただくのは、・・・」

とか、

「何を話そうか迷ったんですが・・・」
「なかなかいいテーマが思いつかなかったのですが・・・」

というような前置き・言い訳をだらだらと聞かされて、
うんざりしたり、白けたことはないでしょうか?


スピーチは、誰しも

「できればやりたくないなあ・・・」

という消極的な気持ちで臨むことが多いでしょう。

しかし、それがそのままスピーチの場で言葉に出してしまうと、

聞き手にとっては不快な言い訳文句からのスタートになってしまいます。


たとえ、準備段階で苦労したり、自信がなかったとしても、

それは決して口には出さない、と心に決めましょう。

口に出した瞬間に、

聞き手に対する説得力は弱まりますし、

何より、その言い訳を聞かされている聞き手の時間を奪ってしまうことになります。

これは、上手い下手の問題でなく、覚悟を決めるだけのことですので、

意識すれば誰にでもできることです。

  


Posted by とん at 08:38Comments(0)スピーチでの話し方