2010年05月07日
組織の弊害④ 学習性無力感
「組織の弊害」の中に位置づけてしまうと、やや語弊があるかもしれないが、
組織の中で往々にして起こっていることなので、あえてとり上げることにする。
「学習性無力感」のわかり易い例としては、
「鎖につながれたゾウ」
の話を思い出してもらうと良い。
子供のときからサーカス団に飼われたゾウは、
子供のうちに鎖に足をつながれて、身動きできなかった経験を繰り返すことで、
大人になって、鎖を引きちぎる力を持ったとしても、
あえてそういった行動に出ることは無い。
つまり、自身の鎖に対する「無力さ」を、経験のうちに「学習」し、
行動を起こさなくなってしまうのだ。
組織や学校、家庭において人材育成に関わる人にとっては、
覚えておくべき教訓である。
特に組織において、
当初は改革・改善を声高に叫んでいながら、
それらが実現しない経験を繰り返すことで、
次第に何も言おうとしない、やろうとしなくなってしまう人がいる。
変革志向を持ったミドルの人達が陥りやすい現象であり、
逆に、「事なかれ主義」で決まったことしかやらない人だけが元気に生き残ってしまう。
という会社もある。
こういう会社は、「官僚的」な風土が強くなり、
「長いものに巻かれろ」という発想を持った人の割合が多くなってしまう。
トップは、社員が「学習性無力感」を持っていないかを常にチェックし、
その芽を摘むために、
先進的な意見・取り組みを積極的に取り上げ、推奨していくべきである。
組織の中で往々にして起こっていることなので、あえてとり上げることにする。
「学習性無力感」のわかり易い例としては、
「鎖につながれたゾウ」
の話を思い出してもらうと良い。
子供のときからサーカス団に飼われたゾウは、
子供のうちに鎖に足をつながれて、身動きできなかった経験を繰り返すことで、
大人になって、鎖を引きちぎる力を持ったとしても、
あえてそういった行動に出ることは無い。
つまり、自身の鎖に対する「無力さ」を、経験のうちに「学習」し、
行動を起こさなくなってしまうのだ。
組織や学校、家庭において人材育成に関わる人にとっては、
覚えておくべき教訓である。
特に組織において、
当初は改革・改善を声高に叫んでいながら、
それらが実現しない経験を繰り返すことで、
次第に何も言おうとしない、やろうとしなくなってしまう人がいる。
変革志向を持ったミドルの人達が陥りやすい現象であり、
逆に、「事なかれ主義」で決まったことしかやらない人だけが元気に生き残ってしまう。
という会社もある。
こういう会社は、「官僚的」な風土が強くなり、
「長いものに巻かれろ」という発想を持った人の割合が多くなってしまう。
トップは、社員が「学習性無力感」を持っていないかを常にチェックし、
その芽を摘むために、
先進的な意見・取り組みを積極的に取り上げ、推奨していくべきである。
Posted by とん at 14:30│Comments(0)
│組織戦略・人事制度