目標管理(MBO)は麻薬!?
目標管理制度(MBO)というのは、
経営者にとっては一種の麻薬のようなものかもしれません。
つまり、
「自分自身で目標を立てることで、主体的に活動に取り組み、
その結果に責任を持ってもらえ、
かつ、それを評価の判断材料にも使うことが出来る」
というような印象を持ってしまうからです。
確かに、理屈だけで見るとその通りなのですが、
実際に導入して、軌道に乗せるための最大のポイントは、
本人の気持ちのスイッチを入れられるかどうか?
にかかっています。
まず、最初の関門は、
「やらされ感の克服」
です。
上記のような、「経営者の都合」というものが見透かされると、
社員は白けてしまいます。
コンセプト・狙いのアナウンスが重要になります。
(⇒関連記事です)
http://ahoesan.kyo2.jp/e196607.html
仮に、主体的な目標設定という形でスタートが切れたとしても、
次なる関門は
「気持ちのスイッチを切らないこと」
ここでは、上司の関わりが重要なポイントとなり、
・立てた目標と、現場業務でのプライオリティーの整合を図ること
・表面的な結果でなく、そこに至るプロセスまで含めた経緯をしっかりウォッチすること
が求められます。
言ってしまえば簡単ですが、
私の経験からしても、けっこうマメに手間隙をかけなければできない作業ではあります。
(⇒関連記事です)
http://ahoesan.kyo2.jp/e198575.html
同じく、「気持ちのスイッチを切らない」ために重要なのは、
人事制度としての運用の仕方です。
つまり、
「処遇に連動されることへの不安感を取り除きつつ、一方で納得感も醸成する」
という、高度なバランス感覚を発揮した舵取りが必要になります。
経営者としては、評価して賃金にも連動はさせたいところですし、
人事制度改革をきっかけにMBO導入が行われる会社も多く、
MBO⇒人事制度 の連結については、コンサルタントとしても大変気を使うところです。
MBOについては、大変奥が深いテーマですので、
今後も継続してその運用のツボを言及していきます。
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