研修の作り方⑤ 空気・場を作る
5.トレーナーによる場・空気作り
について。
ここにきて、全く目に見えないものをテーマに挙げましたが、
これが、現場に立つトレーナーに一番求められることだと思います。
「
人は見た目が9割」
にもありますが、
「良い間(ま)、悪い間、抜けてる間」
というのがあり、
間(ま)がなさ過ぎると、相手に考えさせたり、想像を引き出したりすることができず、
間が空きすぎると、間延びした雰囲気になってしまったり、
話す(話しかける)タイミングが悪ければ、場のトーンが下がったり・・・、
と、トレーナー次第でその場の空気が決まってしまいます。
同じ会社で働く研修トレーナーに、これが抜群にうまい人がいますが、
この人は、
・時に厳しい言葉を意図的に誰かになげかけ、場の空気を引き締めたり、
・時にやさしいいたわりの言葉を投げかけ、場の空気を和やかに、感傷的にしまり、
・時に励ましの言葉を投げかけ、場を前向きなものに変えたり・・・、と
そのときどきの狙いに応じて、プレースメイキング(場作り)を行っています。
これを、本能的にできる人もいれば
意図的に(計算して)やらなければできない人もいます。
いずれにせよ、
「たまたまそんな雰囲気になった」
というんじゃなく、
空気を主体的に作り出せるのがプロのトレーナーとしての条件かと思います。
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