人が持つ成長の可能性
「人材を評価する」とか、「適性を見極めて採用・配置する」
というような視点で仕事をしていると、
どうしても人をすぐに評価してしまったり、見切ってしまって、
「この人はこうだろう」
という風なレッテルを貼ってしまいがちになる。
例えば、自分の息子を見ていて、
「この子は運動が苦手だなあ_」
という見方をしてしまうと、いよいよそういう風に見えてくる。
しかし、子供だからということもあるかもしれないが、
いろんなことにトライさせてみると、
人より成長の歩みはスローだけれど、
着実に成長したり、あるいはある時期に飛躍的にモチベーション・技能が高まったりすることがある。
その時に意識すべきなのが、
「自分はとにかくできるんだ!」
という、思い込みにも近い意識を植え付けてあげること。
周囲が「出来る」という気持ちを持って、それを伝えてあげることで、
自分なりの目標イメージができ、
いずれはそれに近づいていくものである。
これを、『ピグマリオン効果』と呼ぶ。
ある小学生を対象にした学習実験で、
Aクラスは、先生がとにかく「君たちは優秀だ、できる!」
というアプローチで生徒に接する。
Bクラスでは、「君たちは何でこれができないんだ!」
という叱責アプローチで接する。
当初は同じ学力レベルに合わせ、
同じカリキュラムをこなした両クラスだが、
結果としては、Aクラスの方が学力が伸びた、という話。
ビジネスの世界でも、
他人から見れば「根拠の無い自信」でも、
それを持ち続け、行動し続ける人は成長・成功を勝ち取っている人が多い。
逆に、自分で自分はこの程度、と枠に嵌めたり、
周囲が、「君はこう」という評価を、有言無言にかかわらず伝えていると、
早々に成長をあきらめてしまう人がやっぱり多い。
自分なりの成長イメージ、目標を持つこと、
親や上司という立場の人は、彼らの成長を信じてそれ伝えてあげることの重要性に、
最近改めて気づいた。
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