ジョンソン&ジョンソンのクレド
今日は東京で、ジョンソン&ジョンソンのクレド責任者の方のセミナーを聞かせていただきました。
(クレドに特化した責任者をおいてるのがすごい!!)
ジョンソン&ジョンソンのクレド「我が信条」は歴史が古く、
1943年に作成され、
その後今日まで、随時修正・追加がなされているとのこと。
構成は、4つの対象からなり
1.顧客に対する責任
2.全社員に対する責任
3.地域社会に対する責任
4.株主に対する責任
で、合計21個のmust「せねばならない」の文言があります。
ジョンソン&ジョンソンは、約50カ国に現地法人がありますが、
その運営スタイルとして、
「分権型経営」
に特徴があります。
ほとんどの意思決定が、各法人の社長に任されているそうです。
さぞかし責任重大で大変かと思いきや、
日本法人の社長曰く、
「経営するのが楽」
それはつまり、
「クレドに書いてあるとおりに意思決定すればよいから」
とのこと。
逆に、
「クレド違反は重罪」
とみなされ、管理職など場合によってはクビもありうる。
これほどの大きな組織を束ねていこうとすると、
例えば年度年度の経営方針を設定したり、
本社の業務監査を徹底したりと、
どうしても「管理」「統制」に力をいれがちですが、
そうではなく、
わずか21項目のmust事項だけを定め、
それに沿って意思決定を現場にさせるというやり方に、
先見性を感じます。
だからこそ、クレドの内容にはとことん気を使い、
内容の修正も行うし、
新入社員にも研修で討論させる、
M&Aで吸収した会社の社員には、
「クレドに共感できなければ辞めたほうがいいですよ」
と言い切り、
管理職にはクレド実践のための行動指針を作り、それに沿って評価を行う
また、毎年1回
、「クレドサーベイ」を行い、部門ごとにクレド実践度をデータ化し、
それをもとに改善策を作らせ、その進捗チェックも社内LAN上でオープンにして行う、
等々の施策を実施しています。
文章ではうまく表現できませんが、
単なる
「現場スタッフが意識すべきこと」
ではなくて、
「経営の意思決定全てにかかわるもの」
がジョンソン&ジョンソンのクレドなんだと実感しました。
今後のクレド浸透に、活かして行きたい考え方です。
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