安岡正篤 思考の3原則
安岡 正篤先生の説く、思考の3原則とは、
第一は、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見ること
第二は、物事の一面に捉われないで、できるだけ多面的に、できうれば全面的に見ること
第三は、何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に見る
ということです。
それらは、誰もが反論のしようのない正論かと思いますが、
これを実行することがいかに難しいことか!
まず、そういう観点で思考する時間的・精神的余裕が必要になりますが、
そんな余裕があるビジネスマンって、そんなにいないんじゃないでしょうか。
特に経営者とかコンサルタントとかは、少なからずこれらの視点を持たなければなりませんが、
最近、自分なりに思考の3原則を単純化して心がけているのは、
「人よりも上からの視点でものごとを見ること」です。
その「上から」というのは、
「人が来月来年のことを考えているのであれば、数年先までのスパンで考えてみる」
「人が、サラリーマン的な発想で考えているのであれば、経営者的視点で考えてみる」
といったことです。
経営についてなら、その会社のことを深く知り、深く考えて(常時知悉)はじめてこんな見方が出来るわけですので、まずはその前提が必要になります。
とりあえず、自分の所属している会社については、さすがに長くいますので、そんな見方が最近やっとできてきたかな、という感じです。
これを、クライアント、その他一般の事柄に応用するには、まだまだすべきことが山積です・・・。
上から見ることができれば、次にそれを周囲に伝える。
その時に、「上からものを言ってしまう」と、周囲の反発を受けますし、
気持ちが入らずに口だけになると、単なる評論になってしまう。
そこには、
強い信念と具体論を組み合わせ、
近い将来にそれに沿った
実践を見せること
が必要になります。
まだまだ道のりは遠いですが、
常時知悉
↓
高い視点からの思考
↓
信念を持った説得
↓
実行
というサイクルが回せる人間になりたいと思います。
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