人を育てる① 経験マネジメント
「人を育てる」とは大きなテーマですが、
ここでは、企業組織内の人材育成について、
思うところを綴ってみます。
例えば、職場に新入社員や若手社員が入ってきたところを想定して、
あなたがその上司であれば、何に注意して育成に臨むべきでしょうか?
まず抑えておくべき前提は、
「上司1人で育成ができる時代は終わっている」
ということ。
以前のように、ルーティン化・パターン化された業務が多かったり、
「OJT」という名目で、自然に見よう見真似で成長してもらうのを待つ余裕は、
今の企業にはありません。
「日本で最も人材を育成する会社のテキスト」著者の酒井譲氏は、
「これからは経験のデザインによる人材育成が必要である」
と述べています。
よく、就活の学生や新人若手社員が口にする
「教育体系」というようなかっこいいものでなく、
どんな機会(経験)をどんな手順で提供することで、成長が促されるか?
という点に想像力を働かせ、上司の人は絵を描く必要があります。
ここでいう「機会(経験)」とは何かを考えには、
・仕事のテーマ
・担ってもらう役割
・一緒に仕事をする同僚(チーム編成)
・テーマごとに誰に指導役になってもらうか?
・どの顧客・プロジェクトにつけるか?
等々、いろんな角度から経験をアレンジしていくことができます。
「人を育てるのは人(上司)」だともいえますが、
本質的には、
上司がアレンジした経験によって、人は成長していく
ものだと考えています。
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