人を育てる① 経験マネジメント

とん

2010年05月20日 14:28

「人を育てる」とは大きなテーマですが、

ここでは、企業組織内の人材育成について、

思うところを綴ってみます。


例えば、職場に新入社員や若手社員が入ってきたところを想定して、

あなたがその上司であれば、何に注意して育成に臨むべきでしょうか?



まず抑えておくべき前提は、

「上司1人で育成ができる時代は終わっている」

ということ。

以前のように、ルーティン化・パターン化された業務が多かったり、

「OJT」という名目で、自然に見よう見真似で成長してもらうのを待つ余裕は、

今の企業にはありません。




「日本で最も人材を育成する会社のテキスト」著者の酒井譲氏は、

「これからは経験のデザインによる人材育成が必要である」

と述べています。




よく、就活の学生や新人若手社員が口にする

「教育体系」というようなかっこいいものでなく、

どんな機会(経験)をどんな手順で提供することで、成長が促されるか?

という点に想像力を働かせ、上司の人は絵を描く必要があります。


ここでいう「機会(経験)」とは何かを考えには、

・仕事のテーマ

・担ってもらう役割

・一緒に仕事をする同僚(チーム編成)

・テーマごとに誰に指導役になってもらうか?

・どの顧客・プロジェクトにつけるか?

等々、いろんな角度から経験をアレンジしていくことができます。



「人を育てるのは人(上司)」だともいえますが、

本質的には、

上司がアレンジした経験によって、人は成長していく


ものだと考えています。


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