真田軍記

とん

2008年06月09日 20:55

大好きな作家 井上靖の

「真田軍記」





短編集ですが、

なんでこうも真田家周りの話・小説は面白いんでしょうねえ


池波正太郎の「獅子」

もおすすめです。




ここに出てくる武士たちの共通項は、

自分の死に場所・死に時を見極めていること

それと同時に、

自分が何に(誰に)尽くすか?

という答えを明確に持っていること。


そこにあるのは、何が客観的に正しいか?間違っているか?ではなく、

自分なりの答えです。

例えば、徳川方についた真田信之と、豊臣方についた真田昌幸・幸村

これはどちらが正しいか?という話ではなく、

親子の縁を断ち切ってまで持った、確固たる信念です。



翻って、何かと選択肢の多い現代。

いろんな打算も絡んで、あれこれ迷うことも多いのが現実です。。。

死に場所とまではいかずとも、

自分なりのタイムリミットを持って、

その場その場で力を尽くすことができるか?集中しきれるか?

に挑みたいものです。


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