話の構成の組み立て方 ~『起承転結のアレンジ』~
構成の組み立てにおいて最も古典的な原理原則は、
ご存知『起承転結』です。
『起承転結』とは・・・
漢詩の句の並べ方。起句でうたい起こし、承句でこれを承(う)け、転句で趣(おもむき)を転じ、結句で結ぶという形式。
最も理想的な展開である一方、この起承転結の構成を完成させることは難しくもあります。
そこで、この起承転結をもう少し簡易に捉えるならば、
◆ 『起』と『結』は必須
◆ 『承』と『転』は臨機応変に
と扱いを分け、
結果として3~4ブロックで組み立てるのが、
3分間のスピーチとしては文量としても適度です。
以下に、『起承転結』のそれぞれの位置づけと、話の起こし方の例を整理しておきます。
《タイトル》 結論を臭わす ~今日の言いたいことは?
《起》
・話のきっかけ。今日話すことになった理由
「こんなことがありました」
「こんな人と出会いました」
「こんな本を読みました」
《承》
・情報の補完。具体例
「また、・・・」
「関連して、・・・」
「例えば、・・・」
「言い換えると、・・・」
「ちなみに、・・・」
《転》
・別の観点からの具体例。逆説。疑問点
「しかし一方で、・・・」
「別の観点から見ると・・・」
「別の例を挙げると、・・・」
《結》
・結論。主張。主観。『転』の疑問への答え
「考えてみると、・・・」
「やはり、・・・」
「結局は、・・・」
「感じた点として、・・・」
「つまり・・・」
こうやって見てみると、『承』『転』は、その位置づけが似通っています。
話を展開されるためには両方あったほうがベストですが、
区別して考えると難しくなってしまいますので、
そこは単純に「事例を2つ並べる」位の感覚で捉えておけば十分でしょう。
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