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2006年10月27日

ジョンソン&ジョンソンのクレド

今日は東京で、ジョンソン&ジョンソンのクレド責任者の方のセミナーを聞かせていただきました。

(クレドに特化した責任者をおいてるのがすごい!!)


ジョンソン&ジョンソンのクレド「我が信条」は歴史が古く、

1943年に作成され、

その後今日まで、随時修正・追加がなされているとのこと。




構成は、4つの対象からなり

1.顧客に対する責任

2.全社員に対する責任

3.地域社会に対する責任

4.株主に対する責任


で、合計21個のmust「せねばならない」の文言があります。


ジョンソン&ジョンソンは、約50カ国に現地法人がありますが、

その運営スタイルとして、

「分権型経営」

に特徴があります。

ほとんどの意思決定が、各法人の社長に任されているそうです。


さぞかし責任重大で大変かと思いきや、

日本法人の社長曰く、

「経営するのが楽」

それはつまり、

「クレドに書いてあるとおりに意思決定すればよいから」

とのこと。


逆に、

「クレド違反は重罪」

とみなされ、管理職など場合によってはクビもありうる。



これほどの大きな組織を束ねていこうとすると、

例えば年度年度の経営方針を設定したり、

本社の業務監査を徹底したりと、

どうしても「管理」「統制」に力をいれがちですが、

そうではなく、

わずか21項目のmust事項だけを定め、

それに沿って意思決定を現場にさせるというやり方に、

先見性を感じます。


だからこそ、クレドの内容にはとことん気を使い、

内容の修正も行うし、

新入社員にも研修で討論させる、

M&Aで吸収した会社の社員には、

「クレドに共感できなければ辞めたほうがいいですよ」

と言い切り、

管理職にはクレド実践のための行動指針を作り、それに沿って評価を行う


また、毎年1回、「クレドサーベイ」を行い、部門ごとにクレド実践度をデータ化し、

それをもとに改善策を作らせ、その進捗チェックも社内LAN上でオープンにして行う、


等々の施策を実施しています。



文章ではうまく表現できませんが、

単なる

「現場スタッフが意識すべきこと」

ではなくて、

「経営の意思決定全てにかかわるもの」

がジョンソン&ジョンソンのクレドなんだと実感しました。


今後のクレド浸透に、活かして行きたい考え方です。




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