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2008年05月28日

楽天イーグルスに見るスポーツマネジメント

元来の野球ファンということもあり、

米大リーグアスレチックスのGMの活躍を記した

「マネー・ボール」とか、




最近は、楽天イーグルスの社長兼オーナー 島田 亨さんの

「本質眼」

を読んでました。





球団経営を、

・広告販売業
兼、
・チケット販売業
兼、
・コンテンツ販売業(放映権ビジネス)
兼、
・商品企画販売業(関連グッズ販売)
兼、
・スタジアム運営業

といった風に分解すると、

実に様々なビジネスの複合体であることが分かります。

これらをうまく統合しながら、相乗効果を高めていくという意味では、

単なる「人気商売」という次元でなく、実にハイレベルな

「エンターテイメント・ビジネス」

であることが分かります。


ある雑誌記事で読んだところでは、

ビール缶にロゴを掲載するスポンサー募集の際、

1社ではなく3社に権利を販売したとのこと。

これが何を意味するかというと、

大手4社のうち1社があぶれてしまう構造となり、

取り残されたくないメーカーとしては必然的にこぞって参加したがり、

スポンサー料のボトムを上げることができると言う話。


狡猾と言えなくもないが、なかなか秀逸さを感じます。


それから、

年間シートチケットを購入したものの、どうしてもチケットが残ってしまった場合、

それを、社会的な弱者にチャリティーとして還元できるという仕組み。

「使い切れずにもったいない感」⇒「次は一般チケットにしようかな・・」

という連鎖を断ち切り、

逆に社会的な有用感を高めることで、継続販売に結びつける という狙いです。


このビジネス成功のポイントとしては、

①本業の軸となる強み(この場合は野球)から踏み外すことなく、

②事業の理念(地域密着、ベースボールエンターテインメントビジネス)を定め、

③ビジネスセンスを持った人のアイデアを汲み上げ、実現させる組織風土


といったことでしょうか。



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