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2008年05月22日

組織の重さと組織構造①

一橋ビジネスレビュー2008年春号の中で、

面白い記事がありました。


組織での創発過程の難しさを「組織の重さ」とし、

いわゆる動きの鈍い(遅い)会社の特性とその原因を解き明かそうという企画です。

統計的な相関分析も踏まえ、いくつかの解を出していますが、

それがなかなか興味深い。



1.組織の戦略計画を積極的に活用することで、組織の「重さ」が軽減される

一般的には、「戦略計画は創発的な動きを阻害する」という、いわゆる官僚的風土による弊害を危惧する論調もありますが、

ここではその逆を述べています。

つまり、積極的に計画を活用した組織運営をすることで個々のベクトルが統一され、

創発が生まれやすくなることが立証されています。



2.適度な組織風土は組織の「重さ」を軽減するが、過度な組織風土は組織運営を阻害する

「適度な組織風土」とは、「組織に対する愛着の度合い」という意味合いで、

「過度な組織風土」とは、例えば新人から見て複雑で分かりにくかったり、本音が見えにくかったりする状態を指し、

そうなると組織の重さは格段に増してしまう。



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