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2008年04月20日

落としの秘訣

「落としの八兵衛」の異名をとる名刑事 平塚 八兵衛 の事件簿

『刑事一代』より。




被疑者取調べにおける落としの秘訣とは、

「相手に言いたいことを全部しゃべらせ、そのうえでアシで調べたネタを一気にぶつける」

というもの。


まず「相手に言いたいことを全部しゃべらせる」というのも、

書くのは簡単だが、利害の対立する相手からそれを引き出すためには、

その心境に至らせるまでの感情面での揺さぶりが不可欠になる。


「アシで調べたネタ」とは、まさに現場主義のもと、実際に自分の目と耳で確かめたものを、

ひとつではなく、大小含めて多数持つということ。

これとて、時間と労力と根気が不可欠。



なぜ、この本とこの記述に惹かれたかというと、

普段「評価者研修」と題して、管理職向けに評価面談、フィードバック面談の手法をお伝えする機会が多いのだが、

「取調べ」というのは聞こえはよくないものの、

少なからずそれに共通する要素があると感じたから。



上司部下の関係においては、「面従腹背」という言葉に表されるように、

・部下から見た上司への信頼感がない

・評価を恐れて、都合の良い報告しない(真実の報告をしない)


といった現象を引き起こす。



上司としては、部下の「真実の姿・行動」を引き出したうえで、

本人にとってベストな指導、およびビジネスを成功させるための正確な状況把握と判断が求められる。



それを実行するには、やはり普段から部下に関する「ネタ」を充分につかんでおく必要があるし、

本音を話させる関係性、感情面での入り込みが必要になる。


その意味で、刑事も上司も、仕事においては相通じるところがあるのではないだろうか。




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